「おひとりさま」という言葉が定着して久しい。ひとりカラオケ、ひとり焼肉など気軽に1人で楽しめることが増え、今では年末年始にかけて1人用のクリスマスケーキやおせちといった商品も販売されている。

 そんななか、中国メディアの捜狐は16日、日本には「半個室」とも言うべき、隣の客と間仕切りで隔てられたラーメン店があることを紹介し、「日本人はラーメンを食べる時でさえ、周りの目を気にしている」と驚きを示す記事を掲載した。

 「半個室」があるラーメン店は最近外国人に人気で、中国でもSNSで情報が拡散されているため、わざわざ訪問する人もいるようだ。しかし記事は、もし質の高いサービスや従業員との交流を望んでいるなら「行くべきではない」と指摘。なぜなら、仕切りで隔てた半個室は「人との交流を避け、リラックスして静かにラーメンを食べたい日本人の願望を叶える場所だから」だと指摘した。

 この店のシステムは、食券を自動販売機で購入し、仕切りで分けられた席で誰とも接することなくラーメンを食べられるというものだ。店員とはオーダーシートを渡す時とラーメンを受け取る時に「手だけ」でやり取りし、食事をしている様子は店員にもほかの客にも見られずに済む。おひとりさまの気分の時にはうってつけだ。記事は「ラーメンに集中」できる店を目指してこの形になったと紹介した。

 記事は、この店のシステムからは、日本人が食事の際のプライバシーを大切にしていることがわかると分析。また、客からすると人との接触が必要なく、店側からするとコスト削減になり、とても効率的だと論じた。「半個室」のシステムは「1人でラーメンを食べるのは恥ずかしい」、「誰の目も気にせずにラーメンを食べたい」といった客の需要から生まれた、日本ならではの存在といえそうだが、中国人は円卓を囲んで大勢で食べるのが大好きであるため、「半個室」のシステムは新鮮に映る反面、理解に苦しむ形のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)