国土の広い多民族国家の中国政府は、様々な「独立分子」の活動に頭を悩まさせている。それは新疆、チベット、香港、内モンゴル、そして、蔡英文政権の誕生でにわかに騒がしくなっている台湾などの独立主義者の動向だ。

 中国メディア・環球時報は17日、これらの5地域の独立活動を「五独」と称したうえで、日本にはそのすべての「分子」が存在すると伝え、その理由について論じる記事を掲載した。記事は、「五独」勢力がいずれも日本で活動を展開し、日本の一部機関から密かに援助を受けているとする香港メディアの報道を紹介。「実際、この現象は起きてからすでに久しく、その背景は複雑だ」とした。

 そして、日本国内にチベット独立を支持する議員連盟や、新疆の独立を支援する右翼勢力が存在するほか、安倍晋三政権やその右翼勢力は台湾独立を支持する傾向にあると主張。しかし、それを決してあからさまにすることはなく、「中国との正常な関係を阻害している」と論じている。
 
 また、各種独立勢力が日本で勢力を蓄えている理由として、「主に日本社会が開放的であり、組織を作ることが容易だからだ」と説明。「独立分子」らは当初、生き延びるために日本の地を踏み、地に足をつけたところで個人的な集まりを通じて組織を作り、合法的な認可を得て他の国内外の勢力と連絡を取るようになったと解説した。

 記事は一方で、チベットや新疆の独立活動を支援する右翼勢力は日本人の中で少数であるとした。そして、「われわれは『五独』と日本の一部の人間が結託していることに警戒すると同時に、『五独』のエネルギーを高く見積もるべきではない」と主張。自分の事をしっかりやり、自らの力を強めることが中国にとってより重要なのだ、との見解を示している。

 日本が「五独」を暗に支援しているが、決して強力なものではないから、自らの国力を高めて「五独」の活動をねじ伏せよう、という論調だが、その一方でしっかりと日本に対する批判を展開している。中国政府や共産党が独立問題処理に向けて、国内世論をまとめるためには、「日本の一部勢力による、活動家に対する支援」が「悪と悪の結託」という意味で大切なトピックなのだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)