文化と歴史は密接に関わっており、大きな歴史的トピックがその国の文化発展におけるターニングポイントになる。日本の近代で言えば開国と明治維新であり、古代ならば遣唐使の廃止が挙げられるだろう。

 中国メディア・今日頭条は16日、「日本が歴史上中国のものをボイコットしたことで、日本の歴史に影響が及んだ」とする記事を掲載した。記事は、隋や唐の時期、日本と中国大陸との交流は史上最盛期を迎えたとし、7世紀から9世紀にかけてたびたび遣隋使、遣唐使が派遣されたと紹介した。

 また、最後の遣唐使を派遣した838年ごろになると「日本は政治、思想、文化ですでに成熟し、独立した本土文化形成の時代に入っていた」と説明。一方、多くの僧や貴族、学者が中国に学ぼうとし、中国の製品や貨幣が好んで用いられていたことで経済発展が妨げられるばかりか日本の貨幣体制の混乱を招く事態となっていたとした。

 そして、このままでは日本のよりよい発展はないと考えた日本の朝廷などが「日本を文化から変える必要がある」との認識に至ったと説明。漢字をベースにしたひらがな、カタカナを発明して一気に流行させ、平安時代末期には日本文学を中国文学の強い影響下から脱却させることに成功したと伝えた。また、日本の書道も唐風から和風へと発展していき、建築物でも日本式の風格が形成されていったと紹介した。

 菅原道真の建議によって遣唐使が停止されたのが894年で、栄華を誇った唐は約10年後の907に滅亡した。記事は「遣唐使の廃止によって、大唐文化による日本への大きな影響が抑え込まれた。もしそうしていなかったら、日本文化の発展はどうなっていたか分からない」と評している。

 当然ながら、遣唐使の廃止などに代表される中国の文化や製品の流入ストップの動きと、昨今一部の「愛国的」中国人が叫んでいる日本製品のボイコットでは、置かれている政治的、経済的、文化的状況が大きく異なる。外国の物を排斥しようがしまいが、自国文化を発展させるうえで必要なのは「新しいものを生み出そうとする力」、すなわち創造力なのではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)PaylessImages/123RF)