実名登録ユーザーが多いフェイスブック(Facebook)では、しばしば学生時代の同級生や部活仲間と再びつながる機会がある。そして、思い当たる節のない姓の女性から友だちリクエストが来て不審に思っていたら、実は結婚して姓の変わったクラスメイトだったということが結構起こるのだ。

 中国メディア・今日頭条は14日、「女性の多くは結婚後夫の姓を名乗る 日本の夫婦別姓はどうしてこんなに難しいのか」とする記事を掲載した。記事は、日本において近年夫婦別姓問題を巡る訴訟が起きており、今年10月にも東京の私立学校の女性教員が求めた職場で旧姓の使用を認める請求に対して、東京地裁が棄却する判決を下したことで物議をかもしたと伝えた。そして、この判決に対して世論は大きな驚きに包まれ、日本メディアからは「裁判所は社会発展の潮流を全く理解していない」との論調が飛び出したとした。

 そのうえで、日本における夫婦同姓の歴史は1898年に発布された「明治民法」で「夫婦は原則として夫の姓のみ使用できる」と規定されたところから始まり、戦後に「夫婦は同じ姓としなければならない」と改定されたものの、依然として夫の姓を名乗る夫婦ほとんどであったと紹介。その背景には、日本の法律や税務が世帯を単位として規定されている点があったが、今世紀に入って経済状況や価値観の変化が生じたことで、多くの人が「妻が結婚時に夫の姓に変えることで起きる数多の不便」を意識するようになったと説明している。

 さらに、夫婦別姓の問題は国際社会からも批判の対象とされており、今年3月には国連の女性差別撤廃に関する委員会が日本に対して3度目の警告を出したと紹介。野党である民進党は夫婦別姓に積極的で、過去に何度か別姓を認める民法改正案を提出したが、与党の自民党が特に消極的態度を示しており「夫婦別姓は家族の一体感を損ね、日本の伝統文化に背くもの」との見方を示していると伝えた。また、女性が活躍する社会の実現プランを提起した安倍晋三首相も、夫婦別姓については慎重に扱わなければならないとの見解を示しているとも紹介した。

 中国では結婚しても夫と妻双方の姓が変わることはなく、子どもは夫の姓を名乗るケースが多い。また、香港やマカオなどでは、妻が結婚後に夫の姓を自分の姓に頭に加える複合姓を名乗るケースもあるが、強制ではない。夫婦のいずれかが結婚を機に、自らのアイデンティティの一部でもある姓を変えることを必須とされ、ほとんどの場合女性が変えることになるというのは、中国人にとっては確かに「理解しがたい日本人の風習」の1つなのだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)