中国でもファンが多い日本のアイドルユニットAKB48のメンバー3人が9日、上海でファンイベントに出席した。イベントは多くの現地ファンのみならず、一部の「愛国志士」をも会場に呼び寄せる結果となった。中国メディア・今日頭条は11日、その様子を「愛国的」な視点から伝えた。

 記事は、「どんな世の中だ」と見出しを付したうえでこの出来事を紹介。大勢のファンがいる会場外の一角で、「日韓を排斥せよ」、「AKBは日本に帰れ」などと書かれたTシャツを来た「愛国志士」数人が立ち、「みんなで心を1つにして日韓を排斥しよう」という横断幕を掲げている写真を掲載した。

 同グループのイベントで「愛国志士」が出現した理由について記事は、かつて同グループのメンバーが靖国神社を参拝した事があるためとしている。記事が掲載した写真からは、自衛隊広報誌「MAMOR」の表紙と思われる画像を掲げる姿も見受けられ、彼らは同誌の表紙に同グループのメンバーが登場したことについても怒りの対象としていたようだ。

 記事はこの活動を「正当な抗議」としたうえでしたうえで、「不快に思ったファンたちが彼らの服を引っ張り、横断幕を奪うなど、応援するアイドルのために手を出した」と説明。最終的に「ファンたちの攻撃に抵抗することができず。奪われた横断幕はゴミ箱に捨てられた」とし、現場のゴミ箱の中に赤い旗のようなものが捨てられている様子を撮影した画像を掲載した。

 記事自体は同グループのファンらを一方的に悪者扱いし、「頭のわるいやつら」と終始卑下。そして、コメントを残したネットユーザーもほとんどが「愛国志士」に賛同する姿勢を示した。いずれも偏った見方によるもので、同グループやそのファンに対する配慮や同情は全く見られず、いささか器量の狭さを感じざるを得ない。(編集担当:今関忠馬)