日本を訪れたことのある中国大陸や台湾の観光客がネット上よく話題にする「日本ネタ」の1つが、電車や地下鉄の話。時間の正確さ、乗客のマナーの良さ、ラッシュ時の混雑や、深夜の乗客のくたびれ感などアプローチは様々だが、台湾メディア・東森新聞雲は9日、日本の電車内でよく見られる光景から「日本は愛にあふれている」と感じたとする記事を掲載した。

 記事は、日本を訪れたある台湾人ネットユーザーが8日に台湾のネット掲示板PTTに書き込んだ「電車内での心温まる一幕」の内容を紹介。電車に乗った際、向かいに座っていた黒いスーツ姿で耳に白いイヤホンをしていた男性が、隣に座っていた女性に大きく寄りかかりながら寝ていたとした。このユーザーは2人はカップルだと思い込んでいたが、意外なことに程なくして女性が男性に対してにこやかに「私、降ります」と話しかけたと伝えた。

 その5分後、女性に代わって「イヤホン男」の隣に座ったのは、中年男性だった。「イヤホン男」は本を読みだした中年男性に対しても同様に激しく寄りかかったが、記事は「このおじさんも、自分が降りる駅に着くと彼を優しく起こしてあげたのだった」と紹介。その後寄りかかる相手がいなくなった「イヤホン男」は、上半身を大きく横に傾けながら寝続けたという。

 記事は、書き込みをしたユーザーが「女性とおじさんを思い起こすと、日本は何と愛に満ちた国なのかと感じた」と感想を述べたことを紹介。これに対して他のユーザーからは「疲れ過ぎだろう」、「自分も日本の電車でこんなになっているおばさんを見たことがある」、「日本の電車は本当によく眠れる」といった感想が寄せられたことを伝えた。

 日本の電車はシートのクッションがとてもよく効いているうえ、冬場はシートヒーターで足元も暖かいため、眠くなる。それが仕事で疲れていればなおのことだ。今回はたまたま隣の人が優しかったゆえに「日本は愛にあふれた国」と感じたようだが、そんな人ばかりではない。いやそうな顔をされたり、跳ね返されたりする光景を見ることもあるだろう。そんな光景を見た彼らは、「疲れ切った日本の悲哀」を感じるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)