日本を訪れる中国人観光客の目的はさまざま。ショッピングを楽しみにしている人はもちろん、日本料理に舌鼓を打つ、富士山などの景色を楽しむ、京都や奈良など古代中国の面影が残る古都の寺院を訪れるなどだ。英国メディア、フィナンシャル・タイムズの中国版・FT中文網はこのほど、「日本に行ったら映画館で映画を観賞すべし」とする記事を掲載した。

 記事は、中国でも人気を集めているアニメ映画「君の名は。」を日本の映画館で観賞した時の様子を紹介。室内に入るないなや「日本の映画館の人に優しいサービスを発見した」とし、上映前にスタッフが観客に向かって高さ調節のクッションが必要かどうか聞いて回っていたと説明した。

 一方、上映前に観客席に多くの子どもがいて、クッションを持ってふざけ合っている子もいたほか、大きなポップコーン入りの容器を持って入って来たカップル、着席してもなお、いそいそと携帯電話でなにやらメッセージを送っている女性などを見かけたことを紹介。「これではムードも台無しだ」と思っていたとした。しかし、上映が始まると室内全体がすっかり静かになり、「驚いたことに、映画が終わるまでずっと静かだった。、携帯電話を突然使いだす人もいなかった。ポップコーンを食べる音も聞こえなかった」と伝えた。

 さらに、「最も感動した」こととして、映画が終わってもエンディングテーマの演奏が終わって部屋の照明がつくまで、観客が静かに席に座っていることを挙げた。子どもたちすら静かにしていたとし、「こんな状況は中国国内では遭遇したことがない」と評した。また、映画館を出た後で思わずSNSで「日本で映画を見て、初めて映画に対するリクペストを知った」と発信したことを紹介している。

 記事は、映画が日本語でセリフの意味が全く分からなかったとしても、映画観賞に集中できる環境であるために、全体のストーリーを把握することができたとした。素晴らしい作品を十分に楽しむには、観客一人一人がマナーを守る意識が非常に大切であるということを訴えているようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)