中国在住の日本人の多くが肌で感じる日中間の大きな違いの1つは、日本人と中国人の歴史問題に対する見方であろう。中国メディアの駐馬店広視網は5日、歴史問題についての「日本人の考え方」について説明する記事を掲載した。

 記事は歴史問題に対する「日本人の考え方」を4つの要点に分けて説明。1つ目の要点は、過去に中国を侵略した民族や国家のなかで、中国人が日本に対してだけ反感を抱くのはおかしいという考え方だ。中国は確かにアヘン戦争などで英国にも侵略されているが、中国人が英国を激しく憎んでいるというのはあまり耳にしない。

 続けて、2つ目の要点は、もし日本が中国に侵攻しなかったら、すでに当時の中国を侵略していた英国やフランス、ロシアなどの国に日本も侵略されていた可能性があったゆえに、日本は中国を侵略することによって生き残る道を選択せざるを得なかったという考え方だ。

 また、記事は3つ目の要点として、1972年当時の田中角栄元首相と周恩来元首相の間で重視されたのは中国の経済成長であり、それゆえに歴史問題を清算する機会を逃してしまったと日本人は考えていると説明。

 さらに4つ目として、「日本人は中国が戦争賠償を放棄したのを中国側の陰謀と考えている」と説明した。中国は戦争賠償を放棄することで道義上での主導権を握り、日本に様々な要求を行っていると日本人は考えていると主張し、こうした歴史問題についての日本人の考え方は中国人とは大きな隔たりがあるものと指摘したうえで、戦後に生まれた日本人は正確な歴史教育を受けていないため、中国との見方に非常に大きな違いがあると主張している。

 日本と中国の間に存在する歴史問題が根本的な解決を見ていないのは、やはり中国側の感情面における要素が深く関係していると言えるだろう。英国を憎むことはしないが日本に対しては特別の遺恨があるという点にも、歴史問題には理性ではなく感情が関係していることは明白だ。しかし中国には日本を好む若い世代も多く存在しており、今後こうした世代が増えるにつれ、日中関係における歴史問題は解決に向かうものと期待される。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)