中国では外資の自動車メーカーの単独進出が認められておらず、外資メーカーが中国国内で車を生産するには、中国企業との合弁形式を取る必要がある。日本の自動車メーカーも中国企業との合弁のもとで自動車を生産している。

 中国国内においては、日系車を購入することは「非愛国的な行為」であると批判する論調が存在するが、中国メディアの今日頭条は8日、日系車と言えども、結局は中国人が生産している車であると指摘し、「その意味では日系車を購入することは愛国的行為と言えるのではないか」と主張した。

 記事は、多くの中国人が日系車に対して複雑な感情を抱いており、日系車を購入することを咎める論調が存在することを指摘する一方、中国国内で販売されている日系車は日本の自動車メーカーと中国企業による合弁企業が生産している自動車であるとし、工場で働いているのも中国人であると指摘。

 さらに、日本の自動車メーカーと合弁企業を設立している第一汽車や上海汽車、東風汽車などは、いずれも国有企業であるうえ、合弁企業の株式のうち51%は中国企業による出資であると指摘。中国人が日系車の不買を行い、日系車を購入することを非愛国的と主張するのは「道理に合わない」と論じた。

 中国では日系車を購入することに限らず、日本に旅行に行くこと、日本で買い物をすることも、しばしば「非愛国的」であると批判の対象となるが、こうした批判の根底にある愛国心は「偏狭」でしかなく、日本製品を購入したいと思っても、周囲から批判される可能性がある中国の社会は、窮屈としか言いようがない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)