刺身や寿司といった和食に欠かせない香辛料といえば、ワサビだ。鮮やかな緑色に独特の香り、そして、鼻にツーンと抜ける感覚は外国人観光客にも人気がある。もっとも、その「使用量」がトラブルを引き起こすこともあるから、注意しなければいけない。

 味覚と嗅覚で多くの外国人観光客を魅了する日本のワサビだが、その栽培環境を知ればさらに驚くことだろう。中国メディア・今日頭条は7日、日本のワサビ農場の美しい自然環境について紹介する記事を掲載した。

 記事は、「日本というとわれわれが学ぶに値するものがたくさんある。電気製品にしても伝統産業にしても、いずれも強い技術的支えがあるのだ」としたうえで、日本の農業についても、「農場づくりは一流と称するに値する」と説明。その最たる例として、長野県の安曇野で長い歴史を持つワサビ農場である大王わさび農場を取り上げた。

 同農場は日本最大のワサビ農場であり、15ヘクタールという広大な土地で年間130トンのワサビが栽培されると紹介。栽培に用いられる美しい湧き水の流水量は1日12万トンに達するとした。そして、木々に囲まれた清らかな水の流れの中で、ワサビが栽培されている様子を撮影した画像を複数枚掲載。青い空に水の透明感、ワサビ葉の明るい緑、そして木々の深い緑が織りなす美しい風景には思わずため息が出そうだ。

 ワサビ農場を取り巻く美しい風景は、日本を代表する映画監督・黒澤明のオムニバス作品「夢」の「水車のある村」の舞台としても用いられた。記事を見た中国のネットユーザーからは「これは水に対する要求が相当高いぞ」、「はっきり言って美しい」といったコメントが寄せられている。

 ワサビの栽培環境は、急成長による環境破壊を反省し、美しい環境の保護に取り組む今の日本のイメージに合った物と言えそうだ。それゆえ、この風景を見た中国人観光客の多くは「ああ、日本らしいな」という印象を覚えることだろう。ワサビが育った美しい環境をイメージしながら刺身や寿司をいただくと、より一層味わいが深まりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)