小学生の頃、毎日のように出された学校の宿題。親が宿題の面倒を見るということは昔はほとんどなかったが、近年では低学年を中心に、親が採点をして学校に提出するケースが増えているのだとか。これが中国になると事態はもっとエスカレート。子ども本人よりも保護者の方が何倍もしんどい思いをするようである。中国メディア・生命時報は6日、「外国の小学生の宿題は、保護者を煩わせない」と題した記事を掲載した。

 記事は、「毎日午後4時になると学校から送られてくるメールから、小学校1年生の宿題情報を集める」、「担任からの宿題メールを受け取り、子どもに五目ご飯を作らせその様子を録画、動画をサイト上に掲載する」、「春節休みの宿題について、子どもの活動をジャンルごとに分けてパワーポイントのスライドを作成せよ、と担任から電話があった」などといった中国の保護者の事例を列挙。「一日忙しい保護者は、家に帰ればさらに子どもの宿題を手伝わなければならないが、文句は言えない」としたうえで、海外ではどのような宿題が出されているのかを紹介している。

 その中で、日本については「多くの学校における宿題の量は中国国内より少ない」と説明。文部科学省のデータによると、小学生が1日に宿題で費やす時間は平均で1.6時間であり、その内容は国語や数学など中国の小学生と基本的に一緒であるとした。そして、日本の保護者が小学生の宿題に関わる比率は低く「95%以上は児童が自分で完成させる」と紹介。それは、学校が児童の実際の能力レベルに基づき宿題を出すからであるとした。

 また、家庭科などの宿題では自分で作った弁当を持参してみんなで見せ合うなどといったものもあるとした。この宿題では、ゆで卵1個であろうが手のかかった内容の弁当だろうが、重要なのは「自らの手で努力して作ったかどうか」であり、自分で作ったのであれば高い点数がもらえると説明している。

 担任からメールや電話で宿題の内容が伝えられるという中国の状況には、少々驚きだ。自ら進んで宿題をする子はさておき、なかなか宿題に着手しようとしない、宿題をする習慣が身に着かない子に対して、親が指導するなり催促するなりといった形で干渉するというのはやぶさかではない。しかし、親が手伝わないと完成できないような宿題を出すことについては、議論の余地があるのではないだろうか。あくまで、宿題の目的は、自ら学習する習慣を身に着ける事にあるのだから。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)