日本国内におけるリンゴの生産量で断トツの1位を誇る青森県。同県において70年にわたりリンゴ農家を支援している青森県りんご協会では、毎年同県産リンゴの品評会を実施しており、12月3-4日には、今年の入賞作品がお披露目された。見た目も味も美しい青森産リンゴは、このような組織ぐるみの活動によって日々進化を遂げているのだ。

 中国メディア・今日頭条は5日、「どうして日本のリンゴ産業はこれほど『精細化』の道を進むのか」とする記事を掲載した。記事は、130年あまりの歴史を持つ日本のリンゴ(西洋リンゴ)生産について、すでに研究開発から、栽培、収穫、管理、販売までに至る一連の整った産業チェーンが形作られていると説明。一方で、栽培面積の小ささや世界のリンゴ生産地との競争に直面しており、日本のリンゴ業界は既存の産業チェーンをベースにさらに積極的な対応措置を取っているのであるとした。

 そして、土地の狭さから日本のリンゴ農家の大多数は「園芸化栽培」を採用していると解説。日本はリンゴの園芸化栽培において世界最先端のレベルを持っているとしたうえで、35年のリンゴ栽培歴を持つ青森県のリンゴ農家による栽培法を紹介した。「リンゴを工芸品と同じように作る」としたうえで、より甘くて美味しいリンゴを追求すべく、かぶせる袋を何度も改良したり、表皮が枝に接触して傷が入らないように接触部分に小さなクッションを置いたり、といった細やかな取り組みの数々を紹介。その技術価値は非常に高いものであると伝えた。

 さらに、日本では「より良いリンゴをより良く売る」ために、使用農薬に対する厳しいルール作りや、収穫後に農協で実施する検査、病害虫予防の徹底、「農家―協同組合―市場」というスムーズな流通体系の確立、協会における会員間の技術交流、市場情報シェアなどといった体制が整えられているとも紹介。そして、日本国内には10を超えるリンゴの研究機関が存在し、強くて栽培しやすい優良品種の開発が長年にわたって続けられているなど、科学研究も盛んに行われていることを伝えた。

 まさに今が旬である日本を代表するリンゴ「ふじ」。縦に割った断面に透明な蜜がたっぷり入っているのを見ると、そのままかぶりつきたくなる。ただ、蜜の部分がすごく甘いという訳ではないとのことだが、その視覚的効果は侮れない。かじった瞬間に広がる芳醇な香りにあふれだす果汁・・・リンゴ農家の日々の努力には、ただただ感謝である。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)