適度な自尊心は誰にでも必要なものだが、日本人と中国人では自尊心や自信の拠り所が異なっているようだ。中国メディアの伝送門はこのほど、日本人と中国人が自尊心を抱く拠り所の違いについて分析する記事を掲載した。

 記事によれば、中国人の自信の拠り所は「伝統文化」にあるという。中国の伝統文化には「栄光」があり、それが中華民族としての自分の栄光につながるということのようだ。しかし、こうした中国人の自信の拠り所には問題点があると主張。その一例が、清朝末期の洋務運動であり、伝統の学問や思想に固執したため西洋の学問や技術を取り入れるのに「完全に失敗」したと論じた。

 一方、日本人にとって「伝統文化や先祖」は自信の拠り所ではなく、自分の一代で国を良くできるかどうかを重視すると分析。国を良くするためなら、先人のものを捨てることも厭わず、あくまでもより優れたものを学べるかどうかにこだわり、学んで習得できればそれが自信や尊厳につながるのが日本人だと論じた。

 さらに記事は、「これこそ日本が明治維新で西洋から多くを学び、発展したゆえんだ」と主張。また、現在の日本も「元気いっぱいな若者のように、世界中の良いものを何でも吸収している」と称賛した。それに対して中国は、「80歳のお年寄り」のように元気がなく、一日中「先祖が活躍した夢」のなかで生きていると切り捨てた。

 最後に記事は、「1つの民族にとって最大の自信とは、先祖がどうこうではなく、自らの能力や努力、奮闘と関係がある」と主張。中国人の自信と尊厳は過去を基礎にしているのに対し、日本人の自信と尊厳は現在と将来を基礎にしているのだと、その違いを強調した。

 記事が指摘したとおり、過去の栄光にしがみついても成長は見込めない。日本のように謙虚に外国の良いものを学んで取り入れる姿勢を見せれば、中国はさらなる発展が見込めるかもしれないが、中華思想を捨てるのはそう簡単ではないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)