NHKの連続テレビ小説で一気に注目を集めた日本の海女文化。韓国南部・済州島にも同様の海女文化があり、このたびユネスコ無形文化遺産に登録されることが決定した。中国メディアの人民網はこのほど、済州島の海女文化が「文化遺産登録競争で日本に勝利した」とする記事を掲載した。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は11月30日、「済州の海女文化」の無形文化遺産への登録を決定し、江陵端午祭、霊山斎、朝鮮民謡のアリラン、キムチ漬けの風習であるキムジャンなどに続き、韓国にとって19番目の無形文化遺産となった。

 登録の背景には、済州島の海女に見られる「文化的多様性と独創性」が評価されたこと、働く女性の地位向上への期待、さらには自然に配慮した漁法であることなどが高く評価されたという。

 記事は、今回の登録までの道のりには「日本との激しい競争」があったと紹介。近年日本で海女文化が注目されるようになったのは、朝ドラ「あまちゃん」の影響が大きく、海女文化が根付いている三重県と石川県は同時期に共同で海女文化の申請を始めた。しかし、結果的に韓国が「競争」相手の日本に先立って登録に成功したと伝えた。

 一方、韓国が無形文化遺産の登録に成功したことは、日本の海女文化の無形文化遺産には影響しないと主張。中国政府の文化部無形文化遺産担当者によると、多くの無形文化は複数の国や地域にまたがって存在しており、例えば2つの国に共通の無形文化がある場合は、各国は単独で申請でき、一方の国が登録に成功しても、もう一方の国の申請が妨げるものとはならないという。日本の海女文化も貴重な文化的遺産である。世界的に認められ、継承されていくよう期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)