国税庁の統計によると、日本国内における酒類の販売消費量は1996年の965万7000キロリットルをピークに減少傾向が続き、2014年には833万1000キロリットルにまで減った。一方で、ワインを含む果実酒の販売消費量は09年ごろより増加傾向にある。輸入に加えて国内での生産も徐々に増えており、われわれにとってワインがより身近なお酒になったと言える。

 中国メディア・騰訊網は2日、9年前に中国のワインに及ばないと感じた日本のワインについて、9年経った現在では日本のワインを選ぶようになったとする記事を掲載した。記事は「今でも9年前の見方は間違っていなかったと思う。9年前は確かにそうだった。しかし9年後、今の日本のワインは総じて中国ワインに比べてかなりいい。中国のワインは欧米でも名が知れているが、日本と中国のどちらかを選べと言われたなら、私は迷うことなく日本のワインを選ぶ」としている。

 そして、日本のワインを選ぶ理由として5つの点を挙げた。1つ目は「ブドウの品種が多いことで、ワインの味や香り、色彩のバリエーションが豊かになった」点だ。2つ目は、中国のように赤ワインだけが優れているのではなく、赤も白もロゼも、スパークリングもそれぞれにいい物が作られている点を挙げた。3つ目は、全国各地でワインづくりが行われており、異なる風土で育った多種多様な味わいが楽しめる点とした。

 4つ目に挙げたのは、世界的な競争力も持ち得るほどのコストパフォーマンスの高さ。そして5つ目は、寿司など日本の料理にマッチしたワインが作られている点だ。記事は、以前京都の割烹料理店で、店主から勧められた山梨の甲州白ワインを飲んだ時の事を紹介。ワインに合わせて供された鮭の幽庵焼きとの組み合わせが絶妙であり、「ワイン自体が特別素晴らしかったわけではないが、日本料理と組み合わさることで確かにお互いが引き立つのである」と評している。

 記事が指摘したように、「和食に合うワイン」の出現は、日本におけるワイン文化の普及、発展に大きな影響をもたらしたのではないだろうか。それは今や多くの日本人が愛してやまないコーヒーにも言えそうだ。コーヒーと和菓子、和食後のコーヒーが全くもって相性の悪いものであったならば、日本のコーヒー文化はここまで発展しなかったかもしれない。

 筆者曰くこの9年間で立場が逆転した中国のワインが巻き返すには、国土の広い中国各地の気候風土を生かした、バラエティに富んだワイン、そして何といっても中国料理と抜群の相性を見せるワインを次々と生み出していくことだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)