11月24日付のFIFAランキングを見ると、アジアではイランが30位でトップ、これに韓国が37位、日本が45位、オーストラリアが48位で続いている。中国は83位でアジアの8番目となっており、なかなかアジアトップレベルの壁を超えられない。しかし、最終的にアジアどころか世界の強豪に太刀打ちできるのは中国だ、と豪語する中国のサッカーファンもいるようだ。

 中国メディア・今日頭条は1日、「アジアサッカーはやはり中国が頼りだ」とする記事を掲載した。記事は、現在中国のサッカーファンたちは「いつわが国は再びワールドカップに出場できるのか、いつ日韓に追いつくのか」と嘆息せざるを得ない状況が続いていると紹介。一方で、「日韓両国の実力は確かに中国より強い。しかし、サッカーというのは非常にタフなスポーツであり、身体、速度、リズム、意識といった点で、日韓のようなアジアの強豪と欧米の強豪との差は非常に大きいのである」と論じた。

 そして、アジアの強豪はすでに成長のボトルネックに到達してしまったと説明。「聞くとちょっと笑ってしまうが、アジアの真の希望は、中国にかかっているのである」とした。そのうえで、中国が将来的なアジアサッカー期待の星になりうる理由について3点挙げて論じている。

 1点目は、ポジションによって異なる体格の選手を揃える必要があるなかで、国土が広い中国は他のアジア諸国よりもよりポジションにふさわしい人材を配置することができるとした。2点目は、現在こそサッカー人口が不足しているものの、膨大な人口を持つ中国では少しでもサッカーの「人口カバー率」が上がれば、人材がたくさん出てくる可能性を秘めていること、そして、3点目は、中国が持つ経済的なパワーを挙げている。「日本人は90年代初めに投資を行ったことで、今の水準まで高めたのである」とのことだ。

 中国のサッカーはしばしば「カンフーサッカー」と皮肉られるように、力で勝負する荒っぽい部分を持つ。そのパワーを制御できなければ「カンフーサッカー」のままで終わるが、そこに組織力やスピード、技術が加われば、アジアの頂点はもちろん、世界一流の実力を手に入れることは不可能ではないだろう。ただ、あくまで「不可能ではない」という話であり、今考えなければいけないのは「どうやってそこまで持って行くか」ということだ。

 残念ながら、今の世代に急成長を求めることは難しい。やはり、とにかく「サッカーをする」ことをもっと社会に浸透させ、サッカー人口を増やしていき、そこから逸材を発掘するシステムを構築すべきだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)