中国経済の急成長に伴う中国人の生活水準向上に伴い、日本で生活する際に中国人が抱えてきた問題が過去のものになりつつある。中国メディア・環球網は11月30日、日本で中国人が部屋を借りる際の状況が大きく変化したことについて、「想像もできなかった」とする記事を掲載した。

 記事は、東京・新宿の街頭では「外国人向け」、「外国人歓迎」と書かれた不動産会社の看板をしばしば見かけると紹介。東京全体の不動産市場が中国人に開放されつつあり、多くの不動産会社が中国語版サイトを立ち上げ、中国語のサービス提供をうたっているとしたうえで「これは、十数年前では想像できなかった」と伝えた。

 そのうえで、2004年に東京で部屋を借りる際には非常に面倒な段取りが必要だったと説明。まず、大家が外国人に貸す意思のある物件を探すのに難儀し、部屋が見つかると今度は非常に細かい担保の資料の提出を求められたと紹介した。しかし現在では「不動産会社がすぐに内見を手配してくれ、その日のうちに満足のいく部屋が見つかる。翌日には手続きが済み、3日目には部屋のカギが手に入る」とし、「これほど効率の良い中国人向けサービスが実現するとは、これまで考えもしなかった」と評している。

 さらに、部屋を借りるのが楽になったばかりではなく、中国人留学生が直接日本の部屋を買うケースすらあると紹介。ある不動産会社の日本人スタッフが「中国人留学生は本当にお金を持っている。ローンを組まずに全部払っちゃうんだから」と感嘆したことを伝えた。

 記事はその一方で、外国人に対してなおも偏見を持っている大家も一部にはいるという不動産業関係者の話を紹介。本当に支払い能力があるかどうかを確かめるために「面接」を求める大家もいると伝えた。また、現在はベトナムからの留学生が増えているが、一部の不動産会社ではベトナム人が賃借する際の審査を特に厳しくおり、「まるで10年あまり前の中国人留学生に対するようである」とした。

 日中両国間の関係の変化が、さまざまな部分で具体的に表れつつある。中国人留学生が日本に留学しやすくなり、部屋も借りやすくなったというのはその事象の1つに過ぎない。留学生を「受け入れる」から「来てもらう」への変化も然りだ。変化を加速させたのは紛れもなく中国の急速な成長、台頭である。もはや「これまではそうだった」という考えは通用しなくなりつつある。日本は、中国や中国人との新しい付き合い方に慣れていかなければならない。(編集担当:今関忠馬)