日本と台湾の間には友好関係が存在しているが、中国メディアの今日頭条は28日付で、台湾高速鉄道は膨大な債務を抱えており、台湾は「新幹線を採用したことに対して恩と恨みが入り混じった感情を抱いている」と主張した。

 記事は、新幹線採用に対する「恩」について、台湾の南北400kmをわずか90分で移動できる高速鉄道は「台湾南北一日生活圏構想」を実現したと説明。また、空の便を利用するよりはるかに経済的であり、自動車よりもはるかに短い時間で移動できることから、高速鉄道は台湾にとって非常に有用な交通手段であると指摘した。

 さらに、台湾高速鉄道の建設計画が持ちあがった当時、資金繰りに苦しむ台湾にとって日本側が提示した低価格のプランは「渡りに船」だったと説明。また、日本に対する台湾当局の信頼度は欧州に対する信頼度より「はるかに高かった」と指摘、それゆえ台湾側は新幹線の導入に踏み切ったと主張した。

 一方で記事は、「維持コストが高すぎること」、さらに「日本が提供するアフターサービスに依存しなければならないこと」が台湾にとって新幹線導入の「恨み」にあたると主張。設備・部品の交換に膨大な費用が発生することは、台湾高速鉄道の経営にとっては非常に苦しい点だが、それでも高速鉄道を廃止するわけにもいかず、「日本にただ利用されるがままにならざるを得ない」という見方を示した。

 さらに、台湾高速鉄道の運営管理は「小学生レベル」であると批判し、台湾高速鉄道が抱える膨大な債務は「新幹線を導入したことだけが理由ではない」と指摘、むしろ根本的な原因は台湾高速鉄道の管理が未熟なことにあると主張した。

 台湾高速鉄道は民間が建設と運営を担い、35年後に資産を当局に移管するというBOT方式で整備された。しかし、台湾高速鉄道は短期間で大きな利益を上げられるという楽観的な憶測に基づいていたとの見方もある。記事は、そこに問題があるということを指摘しているわけだが、そうは言っても日本の新幹線方式が採用されている以上、台湾高速鉄道のイメージは日本の新幹線のイメージに直結する。膨大な債務が解消されることを願いたい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Wang SHIH-WEi/123RF.COM)