かつて、中国でインターネットが普及し始めた頃、現地のインターネットカフェによくお世話になった。それは「カフェ」のイメージからは程遠い、薄暗くて閉鎖された空間で、パソコンゲームに夢中になっている若い男性利用客の「くそっ」という叫び声がひっきりなしに飛び交う。慣れてしまえばどうってことなかったが、最初はちょっと入るのに勇気がいる場所だった。

 中国メディア・騰訊網は26日、日本のネットカフェにおける設備の充実ぶりについて紹介する記事を掲載した。記事は、スマートフォンなどの普及により、中国ではネットカフェでインターネットをしたり、ゲームに興じたりする人はどんどん少なくなっていると紹介。一方で、利用率の低下を食い止めるべく、環境の改善などによって高級化路線に走るカフェが増えているとした。

 記事はそのうえで、日本のネットカフェについて紹介。日本のネットカフェは利用者への配慮が進んでおり、マンガなどの書籍が多数置かれていることから「マンガ喫茶」とも称されるとした。そして、オープンな座席とコンパートメント席に分かれており、コンパートメント席では空間が狭く寝るには少々辛いながらも、一晩1000-2000円程度で過ごせることから、終電を逃した大学生や若者が一夜を明かす場所として利用していると伝えた。

 また、24時間営業で30分単位あるいは数時間のセット料金となっていること、コーヒーやジュースなどが無料で飲めること、有料だが注文すれば食べ物を持って来てくれること、入浴できるところも多いことなどを併せて紹介している。

 環境の改善、高級化路線に取り組んでいるという中国のネットカフェだが、今年に入ってもネットカフェでの死亡事故や事件は後を絶たない。感電死や徹夜による過労死、そしてゲームに熱中しすぎて他人と口論となり、それがエスカレートして起こる傷害や殺人など、依然として中国のネットカフェ業界は安全性や治安など、深刻な課題を抱えているようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)