台湾メディア・東森新聞雲は26日、台北のシンボルである高層ビル「台北101」前の広場で24日、日本の修学旅行団体一行が現地の政治団体「愛国同心会」のメンバーに「日本鬼子」などの罵声を浴びせかけられたと報じた。

 記事は、「台北101」前の広場に24日午後、200人を超える日本の修学旅行の一行がやってきたと紹介。その際、現地のガイドと引率教員3人が「愛国同心会」のメンバーからビラを配られ、ガイドがやんわりと受け取りを断ったところ「日本の走狗め」、「日本鬼子」などと、一行に対する罵声が浴びせかけられたことを伝えた。

 また、修学旅行の一行が一度解散して3時間後に再集合した際、同会のメンバーから再び罵倒を受けたとした。更に、このメンバーが日本語の汚いスラングを用いて一行を罵り始め、あわや衝突発生という事態になり、現場にいた別のガイドが警察に通報したと紹介している。

 記事は、台湾を代表する建築物の「台北101」が観光客の定番スポットの1つとして人気を集めると同時に、「抗議を行う民衆も多く集まって来る」と説明。与党・民進党の独立志向に反対し、大陸との関係強化を志向する同会もその1つであるとした。

 親日的なムードが強いイメージを抱きがちな台湾。確かに「哈日族」と称される親日家、日本愛好者は少なくないが、そうでない人もいる。大陸との接近を望むことで相対的に日本との関係強化を望まない人もいる。台湾だからといって油断することなく、トラブルに巻き込まれる可能性は国内に比べて高くなることを意識しておいたほうが良さそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Sean Pavone/123RF)