中国では日系車の安全性に疑問を投げかける人が少なからず存在し、一部のメディアも正しくない情報をもとに日系車の安全性能を否定する記事を掲載している。だが、中国メディアの今日頭条はこのほど、中国メディアが掲載した「日系車の安全性に問題があると主張した記事」は間違っていると反論し、間違った理論のもとでデータを読み解いたため、間違った結論を導いてしまっていると指摘している。

 記事は、米国の一部調査を引用し、自動車事故における「Medical payment(治療費の支払い)」において、日本車と米国車は支払総額が多い傾向にあることを紹介。だが、中国のメディアがこのデータに対し、「安全性を疑う十分の根拠になる」という誤った理論にもとで「日系車は安全ではない」と論じたことを紹介する一方、治療費の支払い総額は自動車の安全性能とはまったく関係がないと反論した。

 続けて、「治療費の支払い総額は自動車の安全性能とはまったく関係がない」と主張する根拠として、米国の自動車市場シェアは欧州車がわずか8%であるのに対して日本車のシェアは41%、米国車も41%と高いことを挙げ、シェアが高ければ事故発生件数や治療費の支払総額に占める割合も同様に高くなるのは当然だと指摘。

 市場に占める日本車の割合を無視し、支払い総額という点だけを見て「安全性を疑う十分な根拠になる」と主張しているため、間違った結論を導いてしまっていると反論した。

 中国と日本には歴史問題があり、それゆえに日系車を嫌う人がいるのは事実だが、そうした人びととは対照的に、日系車を高く評価する消費者もいる。中国で日系車の販売が近年伸びているのは、日系車の性能を正当に評価できる消費者が増えていることも一因と考えられる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)