日本政府観光局(JNTO)によれば、2016年1-10月に日本を訪れた中国人外客数は551万2700人となった。これは国別の訪日外国人のなかで最多であるが、その一方で、歴史問題などを理由に、日本に対して最も複雑な感情を抱いているのも中国人だと言える。

 愛国主義が掲げられる中国では、中国人が日本旅行を楽しむことを不愉快に感じる人も大勢存在しているが、中国メディアの今日頭条は25日、「中国を侵略した日本に旅行に行く必要があるのはなぜか」というテーマについて論じる記事を掲載した。記事は、中国人が日本旅行を楽しむことを支持する立場を取っている。

 記事は「誰かに侵略されたからといって、その相手のすべてを拒絶することはできない」と説明。さらに、もし中国が先端技術を持つ日本を拒絶するなら、それは多くの先端技術を拒絶するのに等しいことだと指摘。もし、そうすれば中国の発展速度は非常に遅くなると説明した。

 また、「師夷長技以制夷(異民族の技術を学んで異民族を制する)」という考え方に言及しつつ、多くの伝統文化が消失した中国は現在、文化遺産を重視・保護する点で日本から多くのことを学んでいると指摘。「日本は文化保護を非常に重視しており、政府が土地・建物・スタッフまた給与までも提供し、伝統文化が消失しないように保護している」と称賛した。

 さらに記事は、中国は世界の様々な先進技術をスポンジのように吸収することに、さらに努力を傾けるべきだと論じ、日本から学ぶことによって中国の発展スピードが速くなるなら、「それのどこが悪いのか?」と読者に考えさせる問いを提起。愛国者として本当に中国の未来を考えるのであれば、歴史問題を理由に日本を拒絶するよりも、日本を訪れ、日本から多くを学ぶことこそが真の利益になるとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)