日本人も中国人も、縁起を担ぐのが大好きだ。例えば、どちらも数字の「八」を好む傾向にあるが、日本は「末広がりだから」であるのに対して、中国では儲かることを意味する「発財」の「発」と発音が近いからと、理由が異なっている所が面白い。

 中国のお店では、商売の神様として関羽が祭られているのをしばしば見かける。かたや、日本では「招き猫」が千客万来、商売繁盛の縁起物として店に飾られる。中国メディア・今日頭条は25日、「日本の招き猫文化を知って、自分も1つ買って帰った」とする記事を掲載した。

 記事は、日本に数多く存在する縁起物の中で、もっとも有名な存在が招き猫であるとし、正面を向いた猫が前足を挙げて人を招きいれるようにしている置き物であると紹介。日本では商店や飲食店の入口でその姿を見ることができるとしている。

 そして、「招き猫の起源が中国にあると思いがちだが、実は日本が起源なのである」とし、諸説あるなかで「江戸時代に彦根藩主が東京の豪徳寺で、手招きするような動きの猫を見て寺の中に入ったところ、突然外で激しい雷雨が降りだした」、「東京の今戸神社で老婆が猫を飼っていたが、生活が苦しくなり手放さざるを得なくなった。するとある夜、老婆の夢にこの猫が出てきて自分を象った置き物を作るよう求めてきた」といった説が有力視されていると紹介した。

 記事はさらに、右前足を挙げた猫は金運を招き、左前脚を挙げた猫は客を招きいれるが、両前足を挙げたものは欲張りの象徴とされると説明。猫の色にも意味があり、黒いものは魔除け、赤は無病息災、金色は金運上昇を、そしてピンクは恋愛成就を示すものであるとした。

 このほか、招き猫には小判を持っているものもあるが、豪徳寺の招き猫は小判を持っていないこと、そして日本には「持っていても意味がない」という意味で「猫に小判」という諺もあることを併せて紹介している。

 縁起物という点では、12体の動物からなる干支もそうである。来年は酉年ゆえ、ニワトリの置き物が各家庭や商店の棚を飾ることになる。「干支決めレース」ではネズミに競争の日付を偽って教えられ、13番目あるいは14番目と「圏外」に甘んじる屈辱を味わった猫。しかし、1年ごとに入れ替わる十二支の動物たちを尻目に、毎年縁起物として飾られるというステータスを得た、というのは何とも面白い話である。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)