中国は時速600キロメートルで走行可能なリニアモーターカーの開発に乗り出す方針だ。すでに低中速で走行するリニアモーターカーは開発に成功している中国だが、時速600キロという高速走行を実現するうえでの課題は多い。

 一方、中国メディアの央広網は23日、中国が開発した低中速のリニアモーターカーは「世界の注目を集めており、多くの国から関係者が視察に訪れている」と伝えつつ、リニアモーターカーは「中国製」を代表する輝かしい名刺となっていると伝えた。

 中国が開発した低中速のリニアモーターカーとは、中車株洲電力机車有限公司が開発したもので、記事は「中国が知的財産権を持つリニアモーターカー」であると主張。外観は地下鉄や高速鉄道の車両と大きな差はないとしながらも、もっとも大きな違いは「走行中に音がしないこと」と「走行中の安定性の高さ」だと指摘した。

 さらに、高速鉄道と同様に中車株洲電力机車のリニアモーターカーは「建設コストが安上がり」だと伝え、地下鉄の建設コストは1キロメートルあたり6-8億元(約98-131億円)だが、中車株洲電力机車のリニアは2億元(約33億円)前後だと指摘し、こうした強みを背景に「中国国内ではリニアブームが起きつつある」と論じた。

 日本はリニア中央新幹線の開業に向け、すでに東京-名古屋間で工事が始まっている。現在、新幹線と中国高速鉄道が世界の高速鉄道市場で受注競争を繰り広げているが、中国が時速600キロのリニア開発に成功すれば、将来的には日本のリニアと中国のリニアが世界で受注競争を繰り広げるということになるかも知れない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)