福岡県北九州市のテーマパーク・スペースワールドで営業していた、中に本物の魚などを大量に埋め込んで製氷したスケートリンクが日本国内のネット上で批判を浴び、営業を中止する事態となった。中国のネット上でもこのアイデアに対して、批判的な声が出ている。

 中国メディア・今日頭条は27日、このスケートリンクについて紹介する記事を掲載した。記事は、スペースワールドがこの冬に「驚異的なアイデアを思いついた」としたうえで、魚、カニ、タコなどの魚介類約5000匹を氷の中に閉じ込めたスケートリンクを作り、「氷の水族館」として一般客に開放していたと紹介。「滑走時に頭を下げると、各種の氷漬けにされた魚介類が見える・・・」と説明した。

 また、ネット上に掲載されていた完成後のスケートリンクや、係員が製氷パイプの隙間に魚を並べる様子などを撮影した画像を大量に掲載。リンクの下に魚や貝などが埋まってたり、製氷途中で魚の体が半分外に出ていたりするのが見て取れる。記事や写真を見た中国のネットユーザーからは「浪費は恥ずべき事」、「死体の上で遊んで、面白いのか」、「凍っていたとしても生臭そうだ」、「その後掘り起こして食べるのか」といったコメントが寄せられている。

 倫理性に対する認識自体もさることながら、批判を浴びかねないとの危機意識が働くことなく、満を持して「氷の水族館」をオープンさせたスペースワールドの「感覚」が世間と乖離している点に、テーマパークとしての疑問を抱かざるを得ない。全く危惧が出なかったのであれば、それこそ大きな問題だが、危惧が出たものの企画自体を止められなかったとなれば、これもやはり大問題だ。

 集客のために奇抜なイベントやアトラクションの企画を出すのは、テーマパークが背負う使命と言える。しかし、そこには「遊びに来る市民として、どう感じるか」という視点が抜け落ちてしまってはいけない。九州トップのテーマパーク・長崎県のハウステンボスに近年大きく水を開けられている感のある「スペワ」が、世間の風向きを読めなかったことでピンチを迎えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)