中国の街は非常に賑やかだ。活気があるという表現だけでなく、雑多で騒がしいという表現もできる。中国の街にはさまざまな「音」が溢れており、「静けさ」とはまるで無縁の世界だ。そのため、中国人が日本を訪れると、日本の街中の静かさに驚く人も多いようだ。

 また、日本の静かさは街中だけではなく、マラソンというスポーツイベントにおいても同様に存在するという。中国メディアの斉魯晩報は26日、和歌山市で開催されたマラソン大会「和歌浦ベイマラソン」に参加した中国人の手記を掲載し、中国のマラソン大会とは「まったく違っていた」と伝えつつ、日本のマラソン大会は「非常に静かだった」と伝えている。

 和歌浦ベイマラソンに参加した中国人はこれまで、中国国内で数多くのマラソン大会に出場した経験があったというが、「日本のマラソンは見るものすべてが新鮮だった」と紹介。中国のマラソン大会とは異なり、日本では「政府幹部やスポンサー企業のスピーチはなく、あったのは招待選手やメディカルランナーの紹介だった」と伝えた。

 さらに、中国のマラソン大会とは違って、写真を撮影するために一箇所に人が集まるようなことはなく、派手な旗がたくさん掲げられるような光景もなく、セクシーなダンサーやスポーティーな音楽などもなかったと紹介。日本のマラソン大会で存在したのは、スタートの号砲とともに走り出すランナーたちの足音と息遣いであり、「非常に静かであることに自分の耳を疑うほどだった」と伝えた。

 続けて記事は、「日本のマラソン大会ではスタート前のあまりの静けさに、声を出すことができないほどだった」と伝えつつも、その静けさは日本人ランナーたちの自制と集中がもたらした環境であると指摘したうえで、「中国帰国後にあの静けさを思い返しても震える思い」がすると主張し、中国のマラソン大会とのあまりの違いについて「国民性がこれだけ違うということ」と指摘している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)