中国遼寧省瀋陽市にあるショッピングセンターでこのほど、安倍晋三首相に模したろう人形が展示され、物議を醸した。その人形は安倍首相にそっくりではあるものの、ナチス・ドイツのヒトラーのような口ひげを生やし、柳条湖事件を意味する「記念九一八」と書かれたボードを背に、まるで謝罪しているかのように頭を下げていた。

 一部報道によれば、同人形はすでに撤去されたというが、中国メディアの環球網はこのほど、物議を醸したろう人形を展示したショッピングセンターに対する取材を行ったことを紹介し、ショッピングセンターの関係者が「顧客に豊かな消費体験を提供したかった」と述べたことを伝えている。

 記事は、ショッピングセンターの関係者の話として「ろう人形を展示したイベントはショッピングセンター側が企画したものではなく、遼寧省丹東市に住むろう人形の製作者が企画したイベント」だと伝え、ショッピングセンター側は「消費者に豊かな消費体験を提供するために展示スペースを提供した」ものと伝えた。

 続けて、安倍首相のろう人形は当初、直立の姿勢であったと紹介。人形の腰を曲げて頭を下げた体勢にするには「通電」する必要があり、イベント当日に安倍首相のろう人形の電気回路に問題が生じ、直立することができなくなったと主張、「電気回路の問題のせいで頭を下げて謝罪しているかのような姿勢になってしまった」と主張、故意に人形に頭を下げさせたものではないとの見方を示した。

 また、「記念九一八」と書かれたボードの前に人形が置かれていたことに対しては、ショッピングセンターの関係者が「一時的に置いていただけで、何の意味もない」と述べたことを紹介。

 さらに、ヒトラーのような口ひげを生やしていたことについて、同関係者が「本人から訴えられることが怖いため、ろう人形は100%本人そっくりには作られていない」と主張したうえで、人形には名前は一切明記されておらず、「安倍首相の人形ではない」と反論、人形の外見や姿勢が「不謹慎」であると物議を醸していることに対して「責任逃れ」とも取れる反論を繰り返したことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)