映画版第2弾が今月5日に公開され、ドラマ版も第4シリーズが動画サイトで配信開始されている「深夜食堂」。その人気は日本国内に留まらず中国にも広がっている。「深夜食堂」をパクったような「深愛食堂」というドラマが放送されるほどだ。

 この「深愛食堂」、オープニングを見ただけで「深夜食堂」の模倣ではないかと疑いたくなるドラマなのだが、2014年の第1シリーズに続き、第2シリーズが21日に放送を開始した。中国メディア・今日頭条は26日、「『深愛食堂』は日本のドラマ『深夜食堂』を模しているが、そこには『魂』の差があった」とする記事を掲載した。

 記事は、「国産ドラマ」である「深愛食堂」について「第2シリーズが始まるが、模倣は結局のところ模倣。国産ドラマのイノベーション力不足は否定できない事実なのだ」と手厳しく批判。そのうえで、オリジナルに及ばない要素について解説している。

 まずは、「食堂」の店主について。円熟味と渋さを持った小林薫が演じるオリジナルに対して、「深愛食堂」の店主は「若すぎる」とし、どうやって豊富な人生経験をにじみ出そうというのか」と指摘した。

 続いて、食堂にやって来る客のイメージについてだ。「深夜食堂」には年齢や経済状況がそれぞれ異なる、さまざまなタイプの人がやって来るが、いずれも平凡かつ素朴であり、「身の周りにいそう、あるいは自分自身ではないかと感じさせる」とした。一方で、「深愛食堂」は美男美女による青春丸出し状態であり、人気アイドルの寄せ集めだと断じた。

 そして、素朴な食堂から日常生活中の楽しい事、辛い事を感じとり、人に温もりを与える感情ストーリーとして「レベルが低すぎる」とし、このようなドラマを作るうえでは「功利を求めて焦り過ぎてはいけない。リアリティこそ最も重要なのだ」と論じている。

 中国大陸および台湾では来年、中国人の製作スタッフ、俳優でリメイクされたドラマ「深夜食堂・中国語版」が放送される予定。こちらは「原作・安倍夜郎」のクレジットが入ったいわば「正規版」だ。作品の出来栄えがいかがなものか、気になるところである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)