中国では近ごろ、日系車の販売が好調だ。中国ネット上でもその好調ぶりを示すように、日系車の品質の高さを素直に評価する声が増えている。だが、日系車を評価する論調については、一部の人が「愛国心がない」などと強く批判するのが中国の常だ。

 中国メディアの易車は23日、中国のメディア関係者の見解として、「日系メーカーのSUVを高く評価する記事をネット上に掲載したら、激しく罵られた」と伝える記事を掲載し、「中国人が日系車を購入することは間違いなのだろうか」と疑問を投げかけている。

 中国では日系車を購入すること、日系車に乗ることのみならず、評価するだけでも一部の愛国青年たちから激しく罵られる行為であることが分かるが、記事は「中国では日系車をめぐって様々な意見があることは事実」だと指摘した。

 日系車の購入を肯定的に捉える消費者のなかには「日系車の購入と愛国心は無関係」であり、なぜなら「日系車は消費者のニーズを満たしてくれる存在だから」という見方があると紹介した。また同様に、日系車の実用性と経済性を評価し、消費と愛国は決して結びつく存在ではないと考える中国人消費者も少なからず存在すると指摘した。

 一方、日系車の排斥を主張する中国人の主張は「過去に日本は中国に深い傷を与えた国であり、中国人としては日系車を排斥すべきだ」、「日系車は安全性に劣る」、「日本人は一流の製品は自国内で使用し、二流の製品を欧米に売り、三流の製品を中国に売っている」という内容が中心だと紹介。このうち、安全性に関わる主張と、一流品に関する主張はいずれも「デマ」にほかならない。

 記事は「現代の中国は市場経済を導入しており、何を買うかは個人の自由だ」と指摘。また、偏見を捨て去れば、日系車の質が中国車を大きく上回っているのも事実であり、偏狭なナショナリズムを他人に押し付けるのは間違っており、「中国人が日系車を購入することは間違いではなく、あくまでも個人の自由」との見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)