ちょっと前までは、中国で開かれるモーターショーと言えば露出度の非常に高いセクシーなコンパニオンが欠かせない存在だった。しかし、昨年ごろより流れが変わり、彼女たちは自動車の展示ブースから締め出されていった。

 中国メディア・汽車之家は21日、先日開かれた広州モーターショーでセクシーコンパニオンに代わって場内で見られた事象について紹介する記事を掲載した。記事はまず、今年のショーで目立った存在として「網紅」と呼ばれる、ネット上の動画で人気を集めている人物を挙げた。「網紅」たちは人びとを共感させる力を持っていることから、各自動車メーカーに重視されるようになったと説明している。

 続いて上げたのは、「諜報員」。本物のスパイではなく、これは各社のブースにやってきて自動車を観察しつつ熱心にメモをとる日本人のことだ。さっと来て何も音を立てずにさっといなくなる姿が「まるで諜報員のようなミステリアスさ」を帯びているとのことである。記事は、これらの日本人が、各社の自動車づくりを学ぼうとしている技術者か、サプライヤー、あるいは調査会社のスタッフであろうとした。

 さらに、今回のショーで見られた特徴として「若年化」、「ハイテク化」を挙げた。自動車に興味を持ち、購入しようとしている層が1985年以降生まれ以降の若い世代であることから、各メーカーがいずれも若者をテーマにした見せ方をしていたことを紹介。また、スマート運転システムなども注目点となっており、VR(バーチャルリアリティ)を用いた展示も随所に見られたと伝えている。

 「おっぱいショー」と揶揄されることもあった中国のモーターショーだが、自動車の急速な普及に伴って、より自動車本体や自動車産業の魅力に触れる事のできるイベントに変化しつつあるようだ。コンパニオン目当てでショーを楽しみにしていた一部の市民にとっては残念かも知れないが、自動車業界にとっては「健全な発展」なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)sh_lisong/123RF)