日本で一世を風靡した「韓流」が一段落するのと時を同じくして、中国で韓流ブームが起きた。韓流ブームに乗り、韓国の芸能人が大挙して中国へと進出したが、中国での韓流ブームが現在、危機に直面している。

 韓国政府は7月、在韓米軍に地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)の配備を決めたが、これに中国が強く反発。報復措置として、韓流タレントの締め出しなどを行っていると言われ、こうした措置は一部で「限韓令」とも呼ばれている。中国政府は限韓令の存在を否定しているものの、韓流タレントが急にイベントをキャンセルさせられるなどの事態に対し、韓国では限韓令は存在するとの見方が一般的だ。

 中国メディアの今日頭条は22日、市場規模が大きい中国を失うことは韓流にとって「極めて大きな損失につながる」と伝えつつ、韓国では「中国市場を失うことは、日本市場を失うことよりも遥かに大きな打撃となる」との報道があることを伝えている。

 記事は、韓国メディアの報道を引用し、韓流にとって「中国市場は代替先が存在しない市場」だと指摘。中国以上に魅力的な市場は存在せず、限韓令によって中国における韓流ブームが終焉となれば「韓流の発展そのものが断ち切られる」可能性があると論じた。

 一方、中国では限韓令によって韓流タレントに対する関心が薄れ始めていると伝えつつ、中国人タレントの人気が高まりつつあると紹介。中国には韓流タレントと同等の外見を持つタレントが数多く存在すると伝えつつ、限韓令によって中国人タレントの人気が定着すれば、韓流タレントの居場所がなくなる可能性があることを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)