インド北部で20日早朝、急行列車の脱線事故が発生し、少なくとも120人が死亡した。インドでは鉄道インフラの老朽化が進んでおり、これまでにも鉄道事故がたびたび発生している。

 中国メディアの海疆在線は21日、インドでは毎年、数千人もの人が鉄道事故によって死亡していることを伝え、鉄道事故による死亡者数が多いのは「決して偶発的な事故や突発的な事故によるものではない」と論じた。

 記事は、インドで鉄道事故が多発する原因は「偶然などではなく、根深い問題がある」ためであると主張。さらに、広大な国土を持つインドでは鉄道の総延長距離は世界有数の規模であり、1日あたりの輸送客数は約2300万人に達するが、インドでは鉄道インフラに大きな問題を抱えているのが現状だと論じた。

 インドにおいては、鉄道は人びとの主要な交通手段の1つであり、インド政府は鉄道の快適性を重視していると紹介、「多くの中国人の印象と異なり、インドには内部設備が非常に先進的な鉄道も多い」と指摘した。一方、インド政府の鉄道整備は快適性などの「ソフト面」に偏りすぎており、レールなどハード面の老朽化が進んでいると紹介、だからこそインドでは鉄道事故が頻発するのだと論じた。

 続けて記事は、インド政府は頻発する鉄道事故を減らし、鉄道の近代化を進めるための投資を行っており、その近代化の一部が高速鉄道計画だと指摘。中国にはコストが安く、質も高い高速鉄道があるとしながらも、「インドは中国に対して警戒心を抱いているため、中国側の提案は採用されず、一部路線では新幹線が採用された」と伝え、鉄道近代化においては、インドは中国より日本を信頼しているようだと悔しさを滲ませた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Jeremy Richards/123RF.COM)