中国には「望子成龍」という四字熟語がある。読んで字のごとく、わが子が学問や仕事で成功することを願う親の気持ちを示したものだが、自分の子どもに「龍」になって欲しいと願う親心は中国でも日本でも、そして、世界のどこでも一緒である。

 中国メディア・21CNは18日、「日本では音楽が優秀な子を生む」とする記事を掲載し、日本で注目されている「望子成龍」の取り組みについて紹介した。その取り組みとは、生まれた直後から子どもにクラシック音楽などを聞かせるというものだ。記事は「胎教については中国の親も随分前から理解している。しかし、多くの人の理解は、あくまでもお腹の中での胎教に限られているのである」としている。

 そして、日本では0歳から音楽を聞かせ続けることによって、子どもの知力や各種能力を育むことができるとの研究が進んでいると紹介。母親が生まれてきた娘に毎日ベートーベンの「運命」を聞かせ続けたところ、どんなに泣いていても「運命」の旋律を聞くとたちまち静かになり、嬉しそうな表情を見せるようになったという事例を挙げた。

 また、この母親が毎日午前中の決まった時間に音楽を聞かせていたこと、クラシック音楽以外に物語も同様に聞かせたこと、月単位で同じ内容を繰り返し聞かせたことを紹介。その結果、比較的早い段階で言語能力が身に付き、「よく聞く能力」が早い段階で高められるために、記憶力や注意力が十分に発達するほか、相手の話を聞くことが基本となる対人コミュニケーションにおいてもその効果が表れたと伝えている。

 記事は、「続ける」ことが中国の父母にとって非常に重要なポイントであると指摘。「多くの人は胎児の段階から音楽を聞かせ始めても、子どもが生まれるとやめてしまう。それでは良い習慣が身に付くには至らず、中途半端に終わってしまうのだ」と説明した。

 生まれてきた子どもがまず身に付けるのは、外部からの刺激を「嗅ぎ分け、見分け、聞き分ける」能力。自らの意思をはっきりと表現できるようになるのはもう少し後だし、ましてや、言葉で気持ちを伝えるというのは随分先の話である。見たり聞いたりしたものをマネすることを繰り返し、だんだんと「自分のもの」にしていくのだ。

 模倣は成長の原点、これは子どもだけではなく大人も一緒。日本の製造業もそうやって成長してきたのだ。ただ、いつまでも模倣ばかりしていては成長のチャンスを失うことになり、「パクり」との誹りを受けることになるから気を付けなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)