海外を訪れる中国人旅行客のうち、買い物の際に銀聯カードと呼ばれるデビットカードによって支払いをする人は多い。中国政府は国外で銀聯カードで外貨を引き出す際の上限額を設定しているのものの、利便性の高さから銀聯カードを主要な決済手段の1つとしている中国人旅行客は少なくない。

 日本でこのほど偽造された銀聯カードを使って不正に現金を引き出したとして、台湾出身の男性4人が逮捕されたが、中国メディアの新華社は19日、「日本はカード犯罪天国になるのかも知れない」と伝え、日本を訪れる中国人旅行客に対して日本でのカード犯罪に注意するよう呼びかけた。

 記事は、偽造された銀聯カードを使って不正に引き出された現金は最低でも10億円に達する見方があることを伝えつつ、「盗まれたカネはそのほとんどが中国人の口座から引き出されたもの」と主張。

 さらに、日本の警察は「偽造された銀聯カードによる不正な引き出しの背後には、組織的な犯罪グループが存在する」と見ているほか、犯罪グループは中国国内での捜査を避けるために、日本で現金の引き出しを行っていると見て、調べを進めていることを伝えた。

 また記事は、日本を訪れる中国人旅行客が増えるにつれ、日本国内には銀聯カードが使用できるPOS端末やATMが増えていると伝える一方、「安全対策の遅れから、日本ではスキミングなどのカード犯罪が頻発している」と主張。有効な対策が取られなければ、日本はカード犯罪が多発する「カード犯罪天国」になりかねないとの指摘もあると伝え、日本を訪れる中国人旅行客に対して日本でのカード犯罪に注意するよう呼びかけている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)甘来/123RF.COM)