2018年サッカー・ワールドカップ(W杯)最終予選で、5試合終わって2分け3敗の勝ち点2、グループA最下位に甘んじている中国代表。イタリアの名将・リッピ氏を監督に招へいする「最終手段」に出たが、絶望的な状況を挽回するのは極めて難しい。そしてまた、将来に希望を託す中国のファンをガッカリさせる「事件」が発生した。

 中国メディア・今日頭条は18日、湖北省武漢市で行われているU-15国際親善大会で、中国のU-15リーグ準優勝チームが日本の準優勝チームに1-9で惨敗を喫したことを伝え、中国サッカー界について「黎明の見えない暗黒に絶望させられた」とする記事を掲載した。

 記事は、中国のU-15リーグ準優勝チームである新疆宋慶齢サッカースクールが、日本のコンサドーレ札幌U-15と対戦し、1-9で惨敗したと紹介。札幌は優勝チームだった清水エスパルスU-15のメンバーがテスト期間と重なったために参加できなかった代わりに出場したチームであるとした。そして、フィジカルでは新疆が優位に立っていたものの、札幌の選手たちは技術や意識、全体的な戦術において「中国選手をはるかに超えていた」とし、試合全体において新疆は反撃する力もなく「目を覆いたくなるような惨状」が繰り広げられたと伝えている。

 記事は、U-15世代は2024年の五輪で主力を担う世代で選手数も多く、各地のスポーツ当局も育成に力を入れていると説明。この試合の結果をうけて「われわれは日中ユースの差について知っているが、どれほどの差があるのかは分からない」、「将来、ユースが進歩するという幻想を抱き続けているが、他人も進歩する。しかもその差はより大きくなる」と嘆くとともに、「スタートラインに立っても、われわれは相手の背中を見ることができないのだ」とした。

 1試合だけで日中のユース育成の差について論じるのは憚られるが、このようなスコアになったことは事実として受け止める必要があるだろう。とにかく、今の中国サッカー界がなすべきことはマネーゲームで国外のスター選手を呼び寄せて喜ぶことではなく、中国人選手を育てること。各地にあるサッカースクールの設備充実も結構だが、同時に中国社会に真の意味でサッカー文化を根付かせなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)