中国北京市の人民大会堂で10月21日、紅軍長征勝利80周年記念大会が行われ、その席で習近平国家主席は「どこから歩みを発したかを覚えていない民族には今後の発展の道はない」と述べ、中国共産党の歩みを称えつつ、その歩みを心に牢記することの重要性を強調した。

 中国メディアの捜狐はこのほど、習近平国家主席が述べた言葉を自動車メーカーに適用しつつ、「どこから歩んできたかに留意しない企業は、発展の道がない企業である」と説明し、この点でトヨタ自動車では創業者の精神が見事に継承されていると称賛した。

 記事は、トヨタ創始者の豊田佐吉氏の考え方をまとめた「豊田綱領」を中国語で読者に紹介。トヨタ綱領の内容は「上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を挙ぐべし」、「研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし」、「華美を戒め、質実剛健たるべし」、「温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし」、「神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし」というものだ。

 続けて、この豊田綱領の精神について、「100年あまり前のこの思想は、現在に至るまで依然として生き生きと躍動している」と絶賛し、この精神が生きた理念として現在のトヨタ全体に継承されていると主張。

 さらに、中国管理科学研究院のスタッフの見解として、トヨタから最も学ぶに値することは、「社員たちに自ら進んで改善させ、絶えず変化する状況に適切に対応させることのできる経営哲学と方法だ」と説明。トヨタの強みは、トヨタの車内に息づいている豊田綱領の精神が根底にあるという見方を示した。

 記事が特に強調しているのは、創始者の優れた考え方を継承することは、その企業に持続的な発展の道をもたらすという点だ。企業の創始者には進取の気性を始めとする豊かな活力や先を見通す知恵が伴っているものだが、絶えず道を切り開いて行くためのこうした精神を継承してゆくことは、企業が硬直化し、死んでしまわないための重要な活動だと言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)