近年、中国自動車市場で日系車の販売が好調だ。中国における日系メーカーの新車販売台数は今年初めて400万台の大台を突破する見通しとされていることからも、日系車が多くの中国人消費者に受け入れられつつあることが分かる。中国メディアの捜狐網はこのほど、反日感情が高まっていたころは排斥の対象だった日系車がなぜ今、中国人に人気となっているのか、その理由を分析する記事を掲載した。

 記事によれば、日系車のなかでも中国では日産・ティーダやトヨタ・カローラなどの小型乗用車や、日産・エクストレイル、ホンダ・CR-VといったSUV車が人気であることを紹介している。では、どうして中国人は日系車を好むようになったのだろうか。

 その理由についてまず「実用的で経済的なこと」を挙げている。現在の中国社会では、自動車を購入する人の多くがホワイトカラーのビジネスパーソンであり、購入にあたって維持費や燃費を考慮する必要があることを指摘。その点、燃費が良く、しかも故障の少ない日系車は魅力的ということのようだ。中国では、いまだに日系車は安全性に欠けるというデマが存在するものの、欧米における自動車の衝突試験で日系車が非常に良好な成績を収めていることをなどを引合いに出し、「日系車が安全でないというのは不合理なデマだ」と指摘した。

 日系車が人気である別の理由として記事は、日系メーカーの「先進的なエンジン技術」を挙げた。日系車のエンジン技術は「中国メーカーが学ぶべき」対象であり、エンジン性能を理由に日系車を選択するのであれば「まったく反対の余地がない」と、日系車のエンジン性能を絶賛した。

 中国では安全性に関するデマのみならず、日系車はコスト削減のために部品を減らすなどの手抜きをしているというデマも存在する。こうしたデマを簡単に信じてしまう中国人が多いのはとても残念なことだが、日系車の販売が好調である背景には日系車の品質の高さを理解する消費者が増えている事実があると言えよう。今後も自動車の正しい知識が広まるにつれ、日系車の人気が高まっていくに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)