日本の人気アニメで、中国でも高い人気を集めている「名探偵コナン」の劇場版最新作「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」が、中国で25日に公開予定になっている。日本で記録的な大ヒットとなった「君の名は。」も12月2日に封切り予定だ。中国ではここのところ日本のアニメ映画の公開が立て続いている。

 中国メディア・今日頭条は17日、「国内で上映される日本のアニメは激増するか」と題した記事を掲載した。記事は、この2年はアニメファンとっていい時代になっているとし、特に今年に入って中国人の耳にも馴染みがあるアニメ映画がいくつか国内で公開されたと説明。2月の「BORUTO -NARUTO THE MOVIE-」、7月の「ドラえもん 新・のび太の日本誕生」、11月4日に公開された「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」、11日公開の「ONE PIECE FILM GOLD」に加え、「名探偵コナン」、「君の名は。」が続くことを紹介した。

 そして、日本の人気アニメ映画の公開が相次いでいる背景として「総じて、国内映画の興行収入が冷却期間に入り、観客がもはや『スター+特殊効果の山積み』に満足しなくなった」と解説。今後中国の映画市場はさらに冷静かつ理性的になるだろうと予測している。また、現在毎年大体60本程度とされている国外映画作品の輸入枠が、今後さらに緩和される可能性がある、との情報が今年上半期に流れたことを紹介。この情報に加え、日本のアニメ愛好者層の消費能力を考えれば「日本アニメや他国の優れたアニメが、ますますわれわれの銀幕上にやって来ると信じている」とした。

 日本で劇場版アニメが公開されるや否や中国でその動画が流出すると言う頭の痛い現象はなおも後を絶たないが、その一方で正規の劇場版が映画館で見られるようになったというのは、中国のアニメファンにとっては間違いなく嬉しい話だろう。そして、彼らが持つ強大な購買力とニーズが、中国の映画シーンを着実に動かしていることが伺える。正規版が可能な限り消費者のニーズにこたえるというのも、海賊版や不正を防ぐための有効な方策の1つなのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)ANDREW Salamchev/123RF)