中国のスーパーコンピューター「神威太湖之光」が14日に発表されたスパコンの性能ランキング「TOP500」で前回に続いて1位を獲得した。中国ではスパコンを活用する場が少ないとの指摘もあるなか、中国メディアの新華社は16日、専門家の意見として「中国のスパコン分野における実力が飛躍的に伸び始めている」と伝えた。

 記事は、今回のTOP500にランクインした中国のスパコンは計171台もランクインし、「全体の約3分の1が中国製スパコン」だったことを指摘。さらに、中国の大手スパコン企業である中科曙光の関係者の見解として「中国はサーバーなどの情報通信機器の分野で大きな存在感を示し始めており、中国のスパコンが数多くTOP500にランクインしたことは中国のスパコン関連メーカーが同産業で重要なプレーヤーになりつつあることを示す」と論じた。

 さらに、中科曙光はすでに次世代のスパコンとしてエクサスケール・スーパーコンピューターの開発を進めていることを紹介。エクサスケール・スーパーコンピューターは1秒間に10の18乗回にあたる100京回の浮動小数点数演算が可能なスパコンであり、中国のほか、米国、欧州、日本で開発が進められていることを指摘した。

 続けて記事は、中国のスパコン市場が急激に発展すると同時に、競争も激化していると伝え、「中国企業はこれまで人間に仕事をさせ、模倣ばかりだったため、スパコンに対するニーズは大きくなかった」と主張。一方で、近年の中国では多くの企業が自主開発を重視するようになり、人工知能やビッグデータの活用や、製造業の現場における第4次産業革命をめぐる動きが進展し、スパコンに対するニーズも拡大していると伝えた。

 14日に発表された今回のTOP500では、中国のスパコンが1位、2位を獲得し、日本のスパコンは東京大学と筑波大学の組織JCAHPCによる「Oakforest-PACS」の6位が最高だった。スパコンのハード面における性能では中国が圧倒的に他国をリードしているのが現状であり、その技術力は侮れるものではないことが分かる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)