中国のガイドブックや中国語の教科書などを見ると、中国の食堂ではわざわざ「冷たいビールください」と言わないと冷えたビールが出て来ないと書かれている。逆に日本では、「冷えてないビールをください」と言わないと、冷えてないビールにはありつけない。それはまさに日本人と中国人の習慣の違いであり、言ってみれば「お互いさま」なのである。

 中国メディア・今日頭条は16日、日本の飲食店でわきまえなければならないマナーについて紹介する記事を掲載した。記事は、日本旅行時にはさまざまなマナーやルールを守る必要があるが、最も複雑なのは飲食店でのマナーであるとし、中国人が気を付けなければならない点について紹介している。

 まず挙げたのは、飲食店でドリンクを頼んだ時の「氷」についてである。日本では夏でも冬でも冷たい飲料には氷をたっぷり入れて供するのが普通であると説明。それが嫌な場合は「氷なしで」とオーダーすることができるが、その際に容器の中のドリンクが少ないことに不満を抱いてはいけないとした。

 続いて、カフェでポット入りのティーを注文した際の注意点について言及。中国ではお湯の「おかわり」が可能だが、日本にはそのようなサービスがないとし、店員にそのようなリクエストをすれば「すみませんが改めてご注文下さい」と言われるか、お断りされることになると説明した。

 さらに、飲食店に複数人で入ったにも関わらず1人しか注文しないというのもタブーであると指摘。また、喫煙者は完全禁煙の店か、時間によって喫煙可能な店かに注意して入店しなければならないとしている。このほか、居酒屋などで長いテーブル席に2人で座る場合には基本的に向かい合うこと、日本人と酒を飲む時には乾杯をするまで飲まないようにすることなどを注意点として挙げている。

 興味深いのは、ポットティーのお湯の「おかわり」についてだ。交渉次第ではお湯をもらうことは可能かもしれないが、それをポットに注ぐ光景は、店員にとっても他の客にとっても奇妙に映るだろう。紅茶の専門店では「差し湯」が供されることもあるが、それはあくまで濃く抽出されてしまったお茶をカップの中で薄めるもの。ポットに注いで煎じなおす「おかわり」目的のものではない。

 かたや中国のレストランで中国茶を注文した場合、リクエストすれば急須にお湯を継ぎ足してくれる。中国茶は1回の茶葉で何煎も楽しむのが一般的だからだ。それゆえ、ついついカフェでも当然のようにお湯の「おかわり」を要求してしまいがち、ということなのだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)