中国人が高級ブランド品は好むという事実は、今や世界的に有名だ。世界全体の高級ブランド品市場の30%以上は、中国人による購入だと伝える報道もあれば、15年の中国人旅行者による購入金額は、同市場全体の46%を占めたという報道もある。

 こうした報道とは裏腹に、中国国内では世界に名だたる高級ブランドが、相次いでショップを閉鎖しているという。中国メディアの毎経網はこのほど、欧州の高級ブランドが相次いで中国国内でショップ数を減らしている理由を考察した。

 記事は、欧州の一部の高級ブランドが15年末から現在にかけて、広州市やハルビン市、ウルムチ市といった都市のほか、上海市や天津市など一線都市とされる都市においてもショップを閉鎖していることを紹介。16年に至っては中国で事業を展開している高級ブランドの約95%が何らかの形で、「戦略的な閉店」を行っているとの分析があることを紹介した。

 続けて、高級ブランドが中国国内の店舗を相次いで閉鎖しているのは、中国国内での販売価格が国外よりもかなり高いという要因や、ネットショッピングが盛んになったことで中国の消費者は国内のフラッグシップ店を購入チャネルと見なさなくなっていると指摘。また、不動産価格の高騰によって店舗家賃も上昇し、さらには人件費も上昇したことで、高級ブランド店は不採算店舗を閉鎖しているのだと説明した。

 世界の高級ブランドが中国国内のショップを相次いで閉鎖しているという現象は、決して中国人が高級ブランド品を愛さなくなったことを意味するものではない。事実、日本国内では高級ブランドの質流れ品が中国人の間で大人気となっており、一部報道によれば、質流れ品のチャリティーバザーでは日本在住の中国人が中国国内にいる友人のために「爆買い」する光景も見られたという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)