中国人観光客による日本での「爆買い」が下火になったとはいえ、彼らが日本で全く買い物をしなくなった訳ではない。日本で化粧品や医薬品を大量購入して帰る中国人は依然として多いし、中国国内よりも安くブランド品を買おうとする人もいる。

 中国メディア・東方網は15日、遼寧省大連市の大連空港で先日、出国しようとしていた人物の荷物から大量の高級ブランド品が押収されたことを大連税関が7日に明らかにしたことを報じた。

 記事は、ある旅客が持っていた荷物の中からシャネルのロゴ付き口紅755本、ディオールのロゴが付き口紅70個およびコンパクト13個が見つかったと紹介。個人の旅客としては多すぎる数の化粧品を不審に思った税関職員が各ブランドに連絡し、確認を取ったところ偽ブランド品であることが判明、全て押収されたと伝えた。

 また、この旅客の渡航先が日本であった、所持していた偽ブランド品は専門家でないと真偽の見分けがつかないほど精巧にできていたという情報筋の話を紹介。そのうえで、中国のネット上では「自分で使わないのは明らか。代理購入の形で再び中国に戻ってくる品物だろう。過去にも同様のケースがあった」との声が出ていることを伝えている。「代理購入」とは、日本に住む中国人が商品を購入して中国の買い手に発送する行為のこと。

 当事者の旅客が本当に日本に向かうつもりだったかについて税関当局の発表はなく、定かではない。しかし、空港の税関で押収されたことから国外に持ち出そうとしたことは間違いないだろう。代理購入を通じて同胞である中国人に買わせようとしていたかも知る由はないが、そのような見方が出ること自体が今の中国の状況を表していると言える。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)