中国国内では「日系車に使用されている鋼板は薄いため、米国車やドイツ車に比べて安全性に劣る」というデマが存在している。こうしたデマを信じる消費者は今なお存在するようだが、中国メディアの今日頭条は、このほど「日系車は安全性が低いのに、なぜ中国での販売が許可されているのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、「日系車は安全性が低い」というデマに対する中国人ネットユーザーの意見として、「日系車の安全性に問題があると吹聴する中国人は、そもそも自動車を買うお金がない中国人だ」とのコメントを紹介

 確かに、消費者が自動車を購入しようとした場合、事前に信頼性の高い情報を収集するのが通常だろう。近年は中国でも日系車の設計思想や安全性能の高さを正当に評価する報道も増えていることから、情報収集の過程で正しい知識を得ることになると考えられる。自動車に対して正しい知識があれば、「日系車の安全性の高さ」も理解できるはずで、デマを吹聴することはなくなるはずだ。そのため、「日系車の安全性に問題があると吹聴する中国人は、そもそも自動車を買うお金がない中国人だ」というコメントは一理あると言えるかもしれない。

 一方、「日系車は安全性が低い」という主張について「デタラメにもほどがある」というコメントもあり、「日系車のエンジンの安定性は世界一」、「米国でも日本車の安全性は高く評価されている」という意見も多く見られた。確かに米高速道路安全保険協会(IIHS)が2015年12月に発表した報告によれば、安全性の最高評価基準「トップセーフティーピックプラス」に選ばれた全48車種のうち、約6割を日本車が占めた。これは、日本車の安全性がいかに高いかを明確に示す結果と言えよう。

 日系車の安全性について、中国では様々な意見が存在しているが、中国自動車市場における16年の日系各社の販売実績は非常に良好だ。自動車に関する情報プラットフォームのマークラインズによれば、16年1-9月期における日系メーカーの累計販売台数は、トヨタが前年同期比12.3%増、日産が同8.2%増、ホンダが同25.5%増、マツダが同14.1%増となっている。日系車の安全性が低いというデマは、日系車の販売にそれほど大きな影響を及ぼしていないと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)