11月11日、アリババなどの中国EC企業による「独身祭り」セールイベントが今年も盛大に開催され、中国国内は熱狂的なネットショッピングのムードに包まれた。しかし、中国メディア・今日頭条は12日、中国発であるこのイベントにおける最大の勝者は「中国から離れた日本人」だったとする記事を掲載した。

 記事は、アリババが運営するECサイト「天猫」(Tmall)では、11日のイベント開始からわずか52秒で取引額が10億元(約156億円)を、6分58秒で100億元(約1563億円)をそれぞれ突破したと紹介。そして、イベント全体の取引額は1207億元(約1兆8900億円)に達したと伝えた。

 一方で「しかし、イベントにおける真の勝者は天猫だと思ったら間違いだ。最大の勝者は、中国から離れた場所にいる日本人の孫正義氏なのである」とした。そして、アリババグループが複数企業による株式持ち合い体制を取っており、日本のソフトバンクグループが約30%の株式を所有していると説明。かたや、アリババ創業者である馬雲(ジャック・マー)氏の株式保有比率は8%に留まっており、「持ち株比率を見れば、誰が勝者かについては言わずともみんな分かるだろう」と伝えた。

 記事は、馬氏が今回のイベントについて「結果に非常に満足している。みんながハッピーになったことを望む」とコメントしたことを紹介したうえで、「しかし、あなたは本当にハッピーなのか」と問いかけた。

 ソフトバンクとアリババとの関係は、アリババが世界に名だたる大企業になる前の2000年にソフトバンクが20億円を出資してから15年以上続いている。その後アリババは急成長を遂げ、14年のニューヨーク証券取引所上場時にはソフトバンクが8兆円の含み益を持っていると伝えられ話題となった。今年6月には株式が一部売却されたが、それでも全株式の27%程度を持っているソフトバンクがアリババの筆頭株主であることには変わりない。

 記事に対して、中国ネットユーザーの反応は冷ややかだ。「投資した人が収益を得るのは自然な事」、「何か波風でも立たせたいのか」、「他人が儲けていることに対する嫉妬か」といった声が多く寄せられた。そして、「馬雲は当初中国人投資者を探したが、誰も手を挙げなかったのだ。今更何言ってるんだ」、「孫氏に感謝する。当時、中国で誰が馬雲を支援したというのか」など、そもそもアリババの成長を期待して投資しなかったこと自体が問題であるとするユーザーも複数見られた。(編集担当:今関忠馬)