エスカレーターを利用する際、関東では左側に寄って立つ、関西では右側に寄って立つというのが一般的だ。片側を空けておくのは「急いでいる人のために歩行できるスペースを確保する」ためと考えられているが、日本エレベーター協会は「エスカレーターを歩行することは危険や不便を伴う行為」としてエスカレーター上の歩行禁止の呼びかけている。

 この「エスカレーターでは片側に立つ」という慣例は、名文化されたルールではないにしても、日常生活のなかで多くの人が行う習慣となっているようだが、中国メディアの今日頭条は11日、「日本人がどのようにエスカレーターを利用しているかを見るだけで、日本人の民度の高さがよく分かる」と伝える記事を掲載した。

 記事が掲載したのは日本の地下鉄らしき場所に設置されているエスカレーターを撮影した動画だ。朝の時間帯なのだろう、多くの人が続々とエスカレーターで上の階へ向かっている。エスカレーターに向かって歩く人の流れとエスカレーターに乗って上に向かう人の流れが滞ることは一切なく、人の流れを管理する誘導員もいないものの、まるですべての人がベルトコンベアに乗って動いているかのように人の流れはスムーズだ。

 もちろん割り込みなどのトラブルも一切なく、日本人から見れば、何の変哲もない日常的に見られる光景だ。だが、中国人からすればこうした光景は驚きの対象のようで、記事には中国人ネットユーザーから多くのコメントが寄せられている。

 例えば、「これが先進国の光景さ」、「中国だったら我先にと人がエスカレーターに殺到するはずだ」、「列を作るのが日本、人が塊になって押し寄せるのが中国」、「中国ではエスカレーターでもエレベーターでも乗り口に人が殺到する」といった意見があった。動画はわずか17秒の短さではあるが、日本では人びとが自発的に列を作りつつ、流れを滞らせることなくエスカレーターを利用しているという事実に、多くの中国人が衝撃を受け、日本と中国の民度の違いを目の当たりにしたようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)