日本のサッカー・Jリーグは大詰めを迎えており、J1ではすでにリーグ戦が終了、年間チャンピオン決定戦を残すのみとなった。そして、正月の決勝に向けた天皇杯の戦いも進んでいる。中国でもスーパーリーグが10月30日に全日程終了し、広州恒大が優勝したが、日本ではそれほど多くは報じられない。なぜなら、在籍する日本人選手が非常に少ないからだ。

 中国メディア・捜狐は11日、「スーパーリーグにはどうして日本の選手がいないのか」という記事を掲載した。記事は、同リーグを観戦していて「どうして韓国人の助っ人が多いのに、日本選手はいないのか。実力的には韓国も日本も大きな差はないはずだが」という疑問が沸き起こったと紹介。日中関係の問題、あるいはクラブ間で「日本人選手を雇うな」という取り決めがあるのか、とした。

 そのうえで、「実はこれらは主な理由ではない」と否定。これらに代わる主な理由として、日本ではJリーグこそがアジア第1のリーグとの認識があり、Jリーグ、もしくは、欧州のクラブに所属していない選手は、日本代表に入れるチャンスがないとされている点を挙げた。また、中国のリーグでは強いフィジカルや個人技、爆発力が必要とされるが、日本人でこれらの要件を満たす選手はほとんどいないとも指摘。韓国人選手は気が強く、身体も強いため、中国リーグの気風にマッチしているのだと論じた。

 さらに、選手のみならず日本人のコーチも少ないと解説。日本人コーチを帯同してアウェイで戦う際の混乱、自軍サポーターの受け入れ、成績が振るわなかったときの反発の声といった点から、日本人コーチを招聘しにくいという「裏事情」があると説明している。

 記事は、日本人の選手やコーチが中国リーグにやってこない背景には、「やはり両国の民族的な関係があるかもしれない」とする一方で、「民族的な感情はさておき、両国のサッカーには互いに補いあうことのできる点がある。例えば、彼らの試合を読む意識や諦めない気持ち、さらにサッカーの体制からも学ぶことができるのだ」と締めくくった。

 2012-13年に杭州緑城で、元日本代表監督の岡田武史氏が指揮を執った。中国サッカー界においては、やはり異例の日本人指導者の起用だったようである。その杭州緑城だが、今シーズンは元韓国代表監督のホン・ミョンボ氏が率いるもスーパーリーグ16チーム中15位に沈み、降格が決定。クラブとして大きな変革の必要に迫られている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)