中国メディアの今日頭条は9日、日本の道路上では緊急車両が近づいてくるだけでドライバーたちが自発的に停車し、道を譲ると「驚き」とともに紹介する記事を掲載し、「中国とは違いすぎる」と伝えている。

 緊急車両とは消防車や救急車などが該当し、道路交通法でも緊急車両は「法令によって停止しなければならない場合においても、停止することを要しない」とされている。また、一般車両は緊急車両が近づいてきた場合は道路の左側に寄って、緊急車両に進路を譲らなければならないと定められており、日本のドライバーたちが緊急車両に道を譲るのは法律で定められた行為を行っているに過ぎないことが分かる。

 記事は、日本国内において撮影された動画を掲載し、動画ではサイレンの音を聞いたであろう日本のドライバーたちが、自発的に路肩に一時停止したうえで、緊急車両に道を譲っている様子が映っている。日本国内では特に珍しい光景ではなく、日本人からすれば何ら特筆すべきことはない光景に見える。

 だが、記事に寄せられた中国人ネットユーザーのコメントを見てみると「さすが日本人は民度が高い。中国とは違いすぎる」、「動画のような光景は、中国の場合は政府の幹部が視察に来た時しか見られない」などの意見があった。中国では緊急車両が近づいてきても、自発的に進路を譲るという光景が日常的に見られるものではないことが読み取れる。

 では、なぜ中国では緊急車両に自発的に道を譲る光景が見られないのだろうか。これの理由について「中国の緊急車両は『緊急ではない時』でもサイレンを鳴らして権力を証明しようとする」ためだというコメントがあった。つまり、中国では「緊急車両は停止する必要がない」という権利が日常的に濫用されており、中国のドライバーたちも本当に緊急かどうか分からないまま、いちいち停止していられないということなのかも知れない。

 また、「進路を譲らないわけではないが、路肩に寄せるだけで駐車禁止違反になって反則金を支払わなければならない可能性がある」というコメントも見られた。日本国内では「緊急車両に道を譲る」という何ら珍しい光景ではないものが、中国ネットユーザーにとっては大きな驚きであることが見て取れた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Lucian Milasan/123RF.COM)