中国は近年、飛躍的な経済発展を遂げると同時に外交面では強硬な態度を示すことが増えている。特に東シナ海や南シナ海では相手国の感情を考慮しない強引な姿勢が目立ち、軋轢も増えている。

 中国メディアの今日頭条は9日付で、中国は世界の多くの国から敵視される存在であると説明しつつも、「それを誇りに感じるべき理由がある」と主張する記事を掲載した。

 記事は急速な経済発展を遂げる以前の中国は「他国から見下される国」だったと説明、この時期におけるインドの軍事工業や経済力は中国を超えており、米国また日本のような先進国はもちろん、マレーシアやインドネシア、フィリピンも経済発展や都市建設、国民の生活水準、工業レベルにおいて「中国をはるかに超えていた」と論じた。

 記事は、こうした情勢下にあって中国という「発展水準がフィリピンに及ばず、他国から見下された国」が、「突然のうちに発展し出し、そして一躍世界の大国となった」と主張。現代の世界において「アジアを制するものは世界を制する」という共通認識があると主張する一方、中国のこうした躍進がアジアを制したいと願う諸外国の戦略に修正をもたらしたとし、それゆえ中国は多くの国家に敵視されているのだと主張した。

 つまり記事は、中国が米国をはじめ、周辺国に敵視されるのは、「中国が目覚ましい発展を遂げた」からだと主張しており、中国人これを誇りにすべきだと論じている。記事が何を以って敵視されていると主張しているのかも明確ではないが、確かに中国がアジアで非常に良好な関係を築いている国はパキスタンをはじめ少数と言える。だが、「中国が目覚ましい発展を遂げた」ことが嫉妬され、敵視につながったというのは思い上がりにほかならない主張に思える。

 「中国が目覚ましい発展を遂げた」ことは本来、どの国にとっても歓迎すべきことだが、中国は経済発展を背景に軍事の拡大を進め、さらに東シナ海や南シナ海で自分勝手な行動を繰り返しており、このような行動が中国敵視につながっているのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)