旅行で中国を訪れたり、中国に住んだりしていると、たまに中国の街が物騒に思えることがある。実際そこまで物騒ではなく、治安もひどい訳ではない。それなのにどうして物騒に感じるかというと、集合住宅の1階には必ず鉄格子状の「防犯窓」が取り付けられているからだ。

 中国メディア・今日頭条は9日、「中国と比べて、日本や米国にはどうして防犯窓が少ないのか」とする記事を掲載した。記事は、外国の街では防犯窓を見かけることが難しいと説明。しばしば発砲や強盗のニュースを見かける米国においても、住宅地・別荘地を問わず、防犯窓が設置されている家屋はないとした。また、実際に住んでみると、街の安全度が極めて高いことを感じるのだと説明している。

 そして、日本も米国同様に防犯扉が少ないと紹介。日本式の家屋はオープンな設計になっており、家の囲いも通常はとても低いとした。さらに、日本の集合住宅ではベランダを封鎖する事が不可能であり、上下には避難はしごが通り、左右のベランダは非常時に突き破ることのできるボードで隔てられていると説明。「日本人は、どこにいようとまず非常時の避難のことを考える。ベランダは逃げるための通路なのだ」と解説した。

 さらに、日本の中でも個性が見られる沖縄の街頭においても防犯窓は見られないと紹介。そこには、日本では事件を起こしても長くは逃げられず、場合によっては数時間で逮捕されるという警察システムの高効率さや、優秀な警備や保安の技術の存在があると論じている。

 記事は最後に、中国の住宅には必須となっている防犯窓の多くは、幼児の落下を防ぐ目的で設置されていると説明。しかし、防犯窓に幼児が挟まり、命に関わるような事故も絶えず発生しており、「防犯窓があるから決して心配無用、という訳にはいかないのだ」とした。

 子どもの落下を防ぐ目的で設置するのであれば、やはり鉄格子の形状は考え直さなければならないだろう。慣れてしまえばどうってことないのかもしれないが、防犯窓が並ぶ住宅の景観は決していいとは言えないし、中からの景色も悪い。景観を損ねず、なおかつ子どもの転落を防げる防犯設備が開発され、普及するようになれば、なんとなく感じる物騒さも消えるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)