一昔前まで、中国は物価が安く、日本は物価が高いというのが、両国間を行き来する人にとっては常識だった。しかし、中国の急激な経済成長に伴って物価が上昇したことで、必ずしもその常識が当てはまらなくなっている。

 中国メディア・今日頭条は9日、「日本は物価が高い? これらの物は相対的に見たら安いぞ!」とする記事を掲載した。記事は、日本の物価が高いという話をしばしば耳にするとしたうえで、「確かに、日本は物価が安い国ではない。住居や交通費、教育の支出は高い方だ」と説明。その一方で、「しかし、現地人の平均消費レベルを考えると、本当に物価が高いのか、はっきりしなくなる」とした。

 そして、中国に比べて日本のほうが「お買い得な」ものについて例を示して解説している。まず、自動車と電子製品だ。いずれも国内での販売価格が非常に安いうえ、中古品となれば更に安く買うことができるとした。また、美しく質の高い製品が手に入る点でもリーズナブルであるものの、自動車については「買った後の維持費の心配をしなければならない」と説明した。

 続いて、服飾品関係だ。海外のアパレルブランドも、ファストファッションブランドを中心に、他国に比べて販売価格が低めになっていると紹介。加えて、日本のブランドも低価格であるとした。また、化粧品についても「日本は化粧品の消費大国である」ゆえに、多種多様なブランドの商品が、魅力的な値段で購入できると解説している。

 さらに、旅行においても「多くのスポットは入場料を必要とせず、有料だったとしてもとても合理的な値段」と説明。食べ物についても、庶民的な価格で様々な海産物を楽しむことができるほか、スーパーで売られている菓子や飲み物は中国での値段とほとんど変わらないと伝えた。

 日本と中国の物価の関係は、どちらかが一方的に高いということではなく、モノによって高いものもあれば安いものもある、という状況に変わった。給与水準の差を考慮したとしても、日本の野菜や果物は中国に比べてかなり割高感があることは否めない。逆に、スターバックスコーヒーの商品価格は、収入格差を考慮しない段階から中国が日本より高い。

 中国メディアもしばしば指摘するが、日本の物価はここ20年で劇的な変化が見られない。一方、中国では何倍、何十倍といったレベルで物価が上昇した。そして同時に、比較的廉価なものと高価なもののレンジが大きく拡大した。それゆえ、日本に比べてまだまだ安い物がある一方、日本よりも高いものも存在するという今の状況が生まれたのだ。(編集担当:今関忠馬)(写真は、中国・深センのスターバックスコーヒー店、写真提供:(C)TEA/123RF)